- 日時
- 4月15日 10時~12時
- 場所
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福山市立西公民館
「新年度のスタートに当たって~改訂生徒指導提要からのポイント」
講師:広島大学大学院教授 栗原 慎二 先生(公益社団法人学校教育開発研究所 代表理事)
1.生徒指導の定義と目的
生徒指導の目的を達成するためには、児童生徒一人一人が自己指導能力を、身に付けることが重要
→実践上の視点
・自己存在感の感受
・共感的な人間関係の育成
・自己決定の場の提供
・安全、安心な風土の醸成
2.生徒指導の重層的支援構造(2軸3類4層構造)
重要なのは、第1層の発達支持的生徒指導
問題や課題が起きてからどう対応するかという以上に、どうすれば起きないようになるのかという点に注力することが大切
3.生徒指導と教育相談が一体となったチーム支援
アセスメントに基づいて役割分担をすることで、指導援助の幅や可能性が広がる
4.「性的マイノリティ」に関する理解と学校における対応
教職員の理解を深めることは言うまでもなく、生徒指導の観点からも、児童生徒に対して日常の教育活動を通じて人権意識の醸成を図る
まとめ
・教師の支持的・支援的なスタンスを下地にして、児童生徒が安心・安全を感じられるように、一見些細に見えるようなことでも、しっかりと注意・指導していくことが、教師への信頼につながり、様々な教育活動に肯定的な影響を与える可能性がある。その結果、児童生徒が「学校とのつながり」を強めていくことができる。「学校とのつながり」はいじめの加害の抑止になり得る。
・生徒指導の取組を改善させるためには、教職員同士が学び合う職場環境を形成していくことが大切。それを基軸に教職員の意欲、児童生徒の情報共有、ビジョンの共有につなげ、生徒指導実践の質の改善を目指す